2009/09/06

かまうぃたちの夜(15-2)

第15章 一つの推理
(2)
「透くん、動かないで!!」
リーさんの回し蹴りが犯人達とぼくにキマり、4~5人まとめて壁まで吹っ飛んだ。
「こう見えても昔、カレー屋でアルバイトしていたんでね。 キック力とコントロールには自信があるんだよ。」
・・・・・その自信、今すぐ捨てて下さい。
「お前ら、こいつがどうなってもいいのか!?」
ミッキモーさんとOL3人組を人質に、犯人達が叫ぶ。
「うぉあああああああん!!! 助けてヨシヒデさーーーーん!!!」
ミッキモーさんが泣き叫ぶ。
ここは普通、OLの誰かの役目だろう?
何このヒゲ男?
「3万でどう? サービスしますよ?」
「あ、いや、結構です」
啓子ちゃんが犯人の一人と何か交渉をし出す。
「あ、ずるいブタ子。 なら、わたし2万でいいわ」
「いや、だから、今そんな状況じゃないんですよ。」
続いて交渉し出した亜希ちゃんに対し、犯人の一人がめんどくさそうに言い返す。
「ブタ子とメガネが2万以上なんておかしいわよねぇ。お兄さん、1万で・・・・」
「だから! 状況を! 考えろって! 言ってるだろが!」
可奈子ちゃんの誘惑に、犯人達もキレかけ寸前だった。
「な・・・なら、ぼくは3000円で・・・・」
「喋るなって! 言ってんだろ! ヒゲ野郎!」
ついにミッキモーさんが殴られた。
ざまぁみろ。

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