2009/09/30

9月29日 練習 in Delphina

W-UP
K 100m x 8 --- 2'45" -5"(Set Count-2)/2Set
od set : IM , ev set : IMorder (Split +5"/25m)
-------------------------------------------
S 50m x 1 --- Easy
P 100m x 8
. . . . . . ---1,2t : 3'20" Sculling
. . . . . . ---3,4t : 2'20" P-H.up/12.5m
. . . . . . ---5,6t : 2'10" Hypo5
. . . . . . ---7,8t : 2'10" Hypo7

S 50m x 1 --- Easy
S 25m x 4 x 8 --- 30" Choice

S 50m x 1 --- Easy
S 100m x 3 --- (400m Relay)

S 200m x 1 --- Fly Penalty
-------------------------------------------
C-Down
S 200m x 1 ---Free

ハーイポー
ハーイポー
ハイポー ハイポー
ハーイポハイポッポー
ハイポ ハイポ ハイポ ハイポ ハイポー
ということで、リレー対決連敗中です。
くやしいです。 かっちかちです。
そんなわけで、スプる直前のテーパに入って、練習量も4000ちょいで良いんだー! 6000やらなくて良いんだー! とはしゃいでます。

背泳ぎ

突然ですが、以前背泳ぎの足は斜めに振りながら蹴る(ローリングとか何とかという技法らしい)先生に教わったの、と見知らぬ お爺…お兄さんから相談を受けまして、なぜそうするのか考えてみました。

お爺…お兄さんに捧ぐ、背泳ぎの足の理由(たぶん)。
背泳ぎはクロールを反転させたフォームと例えられる事が多いわけですが、クロールとどこでタイムに差が付くか。 水に対して背を向けるという行為が、差につながるのではないかと思います。
つまり、
①水の移動量=推進力
②水面から深い方が水圧が高い(体積あたりの水量が多い)
この2つがポイントではないかということです。
クロールの場合、可動範囲が広く、最大で腕の長さ分 深い所をかけるのに対し、背泳ぎの場合、柔軟な人でもハイピッチでかける角度(つまり深さ)は高が知れたもので、より深いところをかくには肩を揺するようにしなければならない。
上半身が1ストロークのたびに斜めになるのに、足が平行だとねじれが発生してしまう。 陸上のなんば走りと同じく、無理なねじれは無駄な体力消耗にもなるし、水の中だとねじれることで水流が乱れ、実質の推進力が減るので時間ロスになるかも知れない。
だから、肩を動かさない平行な(水面漂う板キレのような)背泳ぎなら足は空向けてやってればいいが、早い泳ぎを追求するには斜めにしなくてはならない、というのが私の論です。

2009/09/27

9月26日(土) F.L.Y

スプリントFLYプロジェクト・テーパ直前練習。

W-UP
S 400m x 1 --- 8' Drill-IM/200m
PK 50m x 6 --- 70" Submarine
---------------------------------------
S 50m x 30 x 2set --- 50" Dash
(Set Rest 60")

S 100m x 5 --- 3' Recovery
S 100m x 10 --- 1'50" -10"/5t Hard
S 100m x 3 --- 3' Recovery

KPS 75m x 4 x 3set ---90" Drill-Form/2t
S 25m x 20 --- od:40" Easy , ev:20" Dash

S 50m x 8 --- 50" Dash
S 100m x 1 --- All Out
---------------------------------------
C-Down S 200m x 1 --- Free

トータル7600m
久々に泳いだなぁって感じです。
普段? サボり魔です。
昔は平日8000くらい(朝練除く)でしたから、まだ少ないんですけどね。

2009/09/21

スイムダイエット

体重マイナス6キロ(現5*kg)、ウェストマイナス?センチ(現65くらい?)。
今年に入ってからの記録です。
実はダイエット目的じゃないです。
1月開始の1日1500m週3・4スタート、現在6000ちょい?(安定して時間取れないんですよね)で、急に痩せすぎないよう食事量は1.2倍程度にしたんですけど、体重変化をやや鈍らせるだけで、53キロ台が見え隠れしてます。
ちなみに今年に入るまで、運動は2ヵ月に1回くらいのWiiFitくらいでした。
暇な時、初期のメニューを投稿しますので、ぜひ参考にどうぞ。

2009/09/18

ホイップクリームとメレンゲ

とろーんとろとろーんとろーんとろーん
とろーんとろとろーんとろーんとろーん
とろーんとろとろーんとろーんとろーん
とろーんとろとろーんとろーんとろーん
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とろーんとろとろーんとろーんとろーん
とろーんとろとろーんとろーんとろーん
とろーんとろとろーんとろーんとろーん
とろーんとろとろーんとろーんとろーん

というわけで、とろんとろん書いてるだけなのに全文見る貴方は暇人です。
自覚してください。

2009/09/12

かまうぃたちの夜を書き終えて

1ヵ月半にも及ぶ投稿劇と、それを支える2ヵ月近い構想劇。
そして、本ページ開設当初以来の超過投稿。
長かった。
夏のホラー&寒いギャグを折り混ぜた新感覚ノベルをうたいながらも、結局全部出し切るまでに秋口さしかかっちゃいました。
今年は梅雨が長かったためか、やや需要が少ないな、と感じました。
あと、長すぎたなと感じました。
やっぱり、長すぎですよね。
本人的には1ヵ月もネタ探ししなくてもいい、フリーでありながら連続投稿できる、というのがありましたけど、読む方としては17章編成より3章くらいの6個のが気軽に涼を感じられて良かったですね。
また来年以降考えておきます。

それでは、See You こんな時間までネットしてないで早く寝るんだぜ。

2009/09/10

かまうぃたちの各章

第1章
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/blog-post.html

第2章
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/2.html

第3章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/httpyamasan-net.html

第3章(後編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/3-2.html

第4章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/httpyamasan-net_07.html

第4章(後編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/4-2.html

第5章
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/5.html

第6章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/6.html

第6章(後編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/6-2.html

第7章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/7-1.html

第7章(後編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/7-1_16.html

第8章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/8-1.html

第8章(後編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/8-2.html

第9章(1)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/9-1.html

第9章(2)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/9-2.html

第9章(3)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/9-3.html

第10章(1)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/10-1.html

第10章(2)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/10-2.html

第10章(3)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/10-3.html

第10章(4)
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第11章(1)
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第11章(2)
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第11章(3)
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第12章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/08/12-1.html

第12章(後編)
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第13章
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第14章
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/09/14.html

第15章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/09/15-1.html

第15章(後編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/09/15-2.html

第16章(前編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/09/16-1.html

第16章(後編)
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/09/16-2.html

最終章
http://yamasan-net.blogspot.com/2009/09/17.html

2009/09/09

かまうぃたちの夜(17)

第17章 後日談
あれから数年の月日が流れた。
一応自己紹介しておこう。
ぼくは透、もうすぐ大学を卒業し、香山さんの会社に内定し、東京支社立ち上げメンバーに入社前ながら選ばれた。
トリプルクリックは役に立たないと言われたが、両手足で4つのマウスを同時に操作できますっていったら、即内定となった。
「真理!」
「あ、透。 ひさしぶりね」
彼女は真理。 リーおじさん亡き今、麓の大学に転入し、今日子さんらとともにペンションで働いている。
「このペンションも変わったね。」
「あら、そう?」
あれからペンションもリフォームし、武装ペンションもすっかり対テロ要塞ペンションに変貌してしまった。
「真理、力仕事とかあったら手伝うよ」
「ありがとう、透。 じゃあ非常用の脱出路作っといて、麓まで。 クボータさんがいなくなってから誰も作ってくれなくなっちゃったから。」
「あ、うん。 でも雪を掘ってるだけじゃ雪溶けでなくなっちゃうよ。」
「いいの、そしたらまた来年も・・・ううん、毎年掘ってくれればいいから。」
「真理、それって・・・・・・」
真理はうつむき、顔を赤くし、照れくさそうにしている。
もしかして・・・・・ついに、ぼくにも春が・・・・・!!
「ペンション経営のための固定客になって、お金いっぱい落としていってね。」
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
ぼくは、いつか雪が溶けて春が来ると信じている。

終わり

2009/09/08

かまうぃたちの夜(16-2)

第16章 そして天空へ
(2)
クボータさんの影から、香山さんが飛び出す。
「写真部OBなめたらアカンでえええええぇぇ!!!!」
フラッシュたきまくりで犯人達を怯ませる。
スプリンガーさんも、どこからか一眼レフを取り出して、撮影会が始まる。
ぼくも、あとに続く。
圧倒的なフラッシュに、犯人達もたじろぐ。
なぜか水着に着替えたグリーンさんがカメラの前に立ち、ポーズをキメ始める。
「透くん、もっと下アングルから撮ってぇ!」
・・・・ゲレンデがシーズンオフの時はこんなアルバイトをしているのかな?
なんてことを考えていると、外からエンジンのような音が聞こえてきた。
「なぁ、あれスノーモービルの音と違うか?」
フラッシュをたきながら香山さんが叫ぶ。
そういや、被写体がグリーンさんだけになっていた。
「私のスノーモービルだ!!!」
りーさんが玄関から飛び出していった。
「あなた、スノーモービルはもう一台隠してるの! 裏口の横よ!!」
「俺も行きます!!」
りーさんとクボータさんが裏口に回り、もう一台のスノーモービルが音速で去ってゆく。
残されたぼくらは、静寂の中に取り残され、ずっと玄関を見ていた。
「ふふ・・・そろそろ追いついた頃ね」
突然、今日子さんが笑い出し、ポケットから何やらリモコンのようなものを取り出した。
「な・・・・何ですか、そ・・」
それはと言おうとしたとき、窓から激しい光が入ってきた。
そして、少し遅れて爆発音も。
あぁ、どこかで聞いた音だ。
まるで、さっきペンションを捜索するときに使った閃光弾のよう・・・。
「あ・・・・雪崩かしら?」
真理には爆発音の後の激しい音が何かわかるらしい。
まぁ、雪山で衝撃があれば雪崩が付き物だけど。
「違うわ、プラズマよ! プラズマが襲ってきたのよ!!!」
亜希ちゃんが叫ぶ。
え? 何こいつ?

2009/09/07

かまうぃたちの夜(16-1)

第16章 そして天空へ
「どうするつもりなの?」
真理が聞く。
「とりあえず6万で彼女たちを買う・・・・ヒヒヒ!!」
なぜかリーさんが答える。
「真理ちゃんがおとりになってくれ。 気配を消して奴らの背後に回る」
屋根まで届きそうなクボータさんが寝言を言い出す。
絶対、気配消せないから。 最注目だから。
「ま、こんなことになったんじゃ、朝まで仲良くなんていかないな」
犯人達のリーダーが答える。
「そういうことだ。 人質を無事に返して欲しけりゃ、言うことを聞くんだな。」
犯人達のボスが答える。
「わかった。 で、何をすればいいんだ?」
リーさんが聞く。
「雪が止むまで大人しくしてろ」
犯人達のチーフが答える。
「アニキ達、そんなゆるいこと言ってないで、さっさと糸コン突き刺してやりましょうぜ」
犯人達の唯一の弟分が答える。
すごいバランス悪いのな、こいつら。
と考えつつ、ぼくも空気を読んで喋る。
「お前が糸コンを突き刺したのか!?」
「え? あ、うん。 ホームセンターで売ってた建築用糸コン打ち機を改良したので。」
ホームセンターには色んな機械が売ってるらしい。
そう思っているとき、突然、今日子さんが語り出した。
「お願いですから、裏にあるスノーモービルだけは使わないで下さい! 私がへそくりで買ったんです! お願いですから、逃走するときは、雪が止むのを待って、車で下山してください!」
その大胆な暴露話に、犯人達も、ぼく達も、全員絶句した。
「な・・・・売り上げ少ないと思ったら、そんなものを買ってたのか!!」
リーさんが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「だって・・・・だって・・・・」
今日子さんが今にも泣き崩れそうになりながら言う。
ミッキモーさんももらい泣きをしながら歌い出す。
「ええいいあああ、君からもらい泣・・・」
「うるせぇって! 言ってんのが! わからねぇのか! このヒゲ!」
ミッキモーさんが犯人達によって袋叩きにされている間に、クボータさんがOL達を助けた。

2009/09/06

かまうぃたちの夜(15-2)

第15章 一つの推理
(2)
「透くん、動かないで!!」
リーさんの回し蹴りが犯人達とぼくにキマり、4~5人まとめて壁まで吹っ飛んだ。
「こう見えても昔、カレー屋でアルバイトしていたんでね。 キック力とコントロールには自信があるんだよ。」
・・・・・その自信、今すぐ捨てて下さい。
「お前ら、こいつがどうなってもいいのか!?」
ミッキモーさんとOL3人組を人質に、犯人達が叫ぶ。
「うぉあああああああん!!! 助けてヨシヒデさーーーーん!!!」
ミッキモーさんが泣き叫ぶ。
ここは普通、OLの誰かの役目だろう?
何このヒゲ男?
「3万でどう? サービスしますよ?」
「あ、いや、結構です」
啓子ちゃんが犯人の一人と何か交渉をし出す。
「あ、ずるいブタ子。 なら、わたし2万でいいわ」
「いや、だから、今そんな状況じゃないんですよ。」
続いて交渉し出した亜希ちゃんに対し、犯人の一人がめんどくさそうに言い返す。
「ブタ子とメガネが2万以上なんておかしいわよねぇ。お兄さん、1万で・・・・」
「だから! 状況を! 考えろって! 言ってるだろが!」
可奈子ちゃんの誘惑に、犯人達もキレかけ寸前だった。
「な・・・なら、ぼくは3000円で・・・・」
「喋るなって! 言ってんだろ! ヒゲ野郎!」
ついにミッキモーさんが殴られた。
ざまぁみろ。

2009/09/04

かまうぃたちの夜(15-1)

第15章 一つの推理
全員ぎくりとした様子でこちらを見る。
「ほ、本当かね?」
リーさんもおどろいている。
「犯人って・・・・・・まさかあたし達の知っている人の中に、犯人がいるって言うんじゃないでしょうね?」
真理はおそるおそるたずねた。
「・・・・・・残念だけど、そういうことになる。」
「そんな・・・・・・」
ぼくは言った。
「犯人は、お前らだーーー!!!!」
片っ端から指さした。
「みんながぼくを騙そうとしてるんだーーー!!!!」
視線が痛い。
「透・・・・・・とにかく、2~3時間寝た方が良いわ」
真理が悲しそうな顔をしながら言う。
「ごめん、じゃあ真犯人を言うね」
何がとりついてたんだろう?
・・・・・・自分でもよく分からない行動をとってしまった。
ぼくは軽く咳払いをして、再び言った。
「やっぱり犯人は、お前らだーーー!!!!」
片っ端から指さした。
「今日まで余計なことはするなと指示しておいただろーーー!!!!」
やっぱり何かとりついてる。
「と・・・・・・透」
もはや真理も絶句していた。
その時、どこからか声がした。
「何で、おれたちだとわかったんだ!?」
玄関のあたりでたむろしていた見知らぬ人と、さっきシェルターから出てきた客が、近づいてきた。
「け・・・・・・計算したのさ」
「どんな?」
リーダー格っぽい人が胸ぐらをつかみながら更に聞いてくる。
「あ、あの、円周率は3.14で教えられるが、3.14159で計算すると、たまに答えが0.00159分だけ若干増えた影響が出る。 だから、君らが犯人だと思ったのさ。」
勝手に名乗り出た犯人に驚いてたぼくは、適当なことを言った。
「え・・・・・・円周率3.14159だと? ・・・・・・なるほど、おれたちが円周率を3で計算していたところを、そこまで計算していたのか。 バレるわけだ。」
こいつ、話がかみ合ってないのに乗ってくる馬鹿な上にゆとり教育なのか。

2009/09/03

かまうぃたちの夜(14)

第14章 わきあがる疑惑
・・・・・・待てよ。
ぼくはふと疑問に思った。
ぼく達は初めから、犯人は窓を割って入ってきたのだと決め付けていた。
でも本当にそうなのだろうか?
犯人は、もっと前からペンションの中に入り込んでいたんじゃないだろうか?
そしてゆっくり時間をかけて変態に凍った糸コンを突き刺した・・・・・・。
そう考えないと、柔らかい糸コンをあんなふうに人間に刺す説明がつかない。
それとも、何か方法があるのだろうか?
窓の割れる音がしてから、ぼく達が駆けつけるまでのあんな短い間で、糸コンを固まらせ、刺してから戻す方法が・・・・・・。
できるわけがない。
きっと、犯人はずっと前から糸コンを凍らしていたに違いない。
では一体いつ?
どこで?
どうやって凍らせた糸コンを刺し、解凍してからペンション内を移動することができたのだろう?
戸締まりがきちんとしていた以上、入れたのは、客と従業員と見知らぬ人々だけだ。
でも、それだけだと、誰かが犯人だとは特定できない。
それに、少なくとも見知らぬ人々も、挨拶をしたので名前は知らなくても、正確には知ってる人々だ。
となると・・・・・・。
主要メンバーの一人が凍った糸コンを持っていたが、誰にも見えなかったのだ。
そうか・・・・・・。
ぼくには真相が見えてきた。
犯人が糸コン殺法の達人だというわけではない。
犯人も、糸コンもはっきりとぼく達には見えていた。
にもかかわらず、心理的な死角に入っていたのだ。
「どうしたの? 透、ひまならジュース買ってきて」
真理が百円を渡してきた。
「それくらい自分で買えばいいだろ」
「いいじゃないの、誰でも。 それで、コーラが売り切れてたときはサイダーで良いのよ」
「そんなことより、真相が分かったんだ。 変態糸コン殺人の犯人がね」

かまうぃたちの夜(14)

第14章 わきあがる疑惑
・・・・・・待てよ。
ぼくはふと疑問に思った。
ぼく達は初めから、犯人は窓を割って入ってきたのだと決め付けていた。
でも本当にそうなのだろうか?
犯人は、もっと前からペンションの中に入り込んでいたんじゃないだろうか?
そしてゆっくり時間をかけて変態に凍った糸コンを突き刺した・・・・・・。
そう考えないと、柔らかい糸コンをあんなふうに人間に刺す説明がつかない。
それとも、何か方法があるのだろうか?
窓の割れる音がしてから、ぼく達が駆けつけるまでのあんな短い間で、糸コンを固まらせ、刺してから戻す方法が・・・・・・。
できるわけがない。
きっと、犯人はずっと前から糸コンを凍らしていたに違いない。
では一体いつ?
どこで?
どうやって凍らせた糸コンを刺し、解凍してからペンション内を移動することができたのだろう?
戸締まりがきちんとしていた以上、入れたのは、客と従業員と見知らぬ人々だけだ。
でも、それだけだと、誰かが犯人だとは特定できない。
それに、少なくとも見知らぬ人々も、挨拶をしたので名前は知らなくても、正確には知ってる人々だ。
となると・・・・・・。
主要メンバーの一人が凍った糸コンを持っていたが、誰にも見えなかったのだ。
そうか・・・・・・。
ぼくには真相が見えてきた。
犯人が糸コン殺法の達人だというわけではない。
犯人も、糸コンもはっきりとぼく達には見えていた。
にもかかわらず、心理的な死角に入っていたのだ。
「どうしたの? 透、ひまならジュース買ってきて」
真理が百円を渡してきた。
「それくらい自分で買えばいいだろ」
「いいじゃないの、誰でも。 それで、コーラが売り切れてたときはサイダーで良いのよ」
「そんなことより、真相が分かったんだ。 変態糸コン殺人の犯人がね」

かまうぃたち各章

第1章
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第2章
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第3章(前編)
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第3章(後編)
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第4章(前編)
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第4章(後編)
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第5章
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第6章(前編)
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第6章(後編)
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第7章(前編)
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第7章(後編)
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第8章(前編)
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第8章(後編)
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第9章(1)
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第9章(2)
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第9章(3)
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第10章(1)
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第10章(2)
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第10章(4)
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第11章(1)
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第11章(2)
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第11章(3)
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第12章(前編)
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第12章(後編)
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第13章
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2009/09/02

かまうぃたちの夜(13)

第13章 黒猫
例によって、感電したリーさんに閃光弾を持たせ、ドアの向こうへ押し込む。
激しい閃光と音が響いた瞬間、どんと音がしたかと思うと、ドアが勢いよく開いて黒い影が飛び出してきた!
『ニャァオオオオォォッオォ!!!!』
「・・・・・猫だ」
「ありゃ、ジェニーだ。こんなとこにいたのか」
クボータさんが言った。
「ジェニー?」
「ここで飼っている猫だよ。見かけないからどこに言ったのかと思ってたんだ。こんなとこに入り込んでたとはね」
続いてリーさんと、見知らぬ人が倒れ込むように飛び出してきた。
「失礼ですけど、どちら様ですか?」
ぼくは念のため、聞いてみた。
「ぁを、あ、怪しいものではありません。 窓に細工して、割れるまでの間に下山しようとして、あまりにも寒かったのでここに入ってた者です。」
「あ、なんだ。 予約なしで泊まろうとしている方でしたか。 リーさん、お客さんですよ。もう、部屋はないんですか?」
談話室に戻りつつ、僕はフラフラのリーさんに聞いた。
「あとはワイン蔵だけだけど、あそこは窓とか浴室とかないからね。それでいいなら、泊まってください。」
リーさんはちょっと考えてから答えた。
「なんや、結局おらんかったっちゅうことか。残念やな。せっかくわしのネガに面白顔を焼き付けてやろうと思っとったのに」
香山さんは悔しそうにカメラをポケットに入れる。
それ、デジタルの方じゃなかったんだ。
談話室に戻ると、今日子さんがかき氷にコーヒーをかけていてくれていた。
例によって床に散らし、ミッキモーさんがよつんばいになって喜んで食べ出す。
「誰もいなかったのね」
真理が僕たちの表情を読み取って言う。
「結局、外に逃げたって言うことなのかしら」
「だろうね」
クボータさんが答えた。
みんなほっとしたような、それでいて不安げな、複雑な表情を浮かべている。
そりゃそうだろう。
とりあえず危険なことはなかったものの、本当に誰も隠れていないとは、まだ確信できない。
それに、今いなくても、夜中に入ってくるかもしれない。
いくら戸締りをきちんとしたところで、窓を割れば簡単に入ることができるのだ。
「そういや、新たに味方が一人増えたよ。 さっきまでシェルターに入ってたらしいんだ」
ぼくは、さっきの男を紹介した。

2009/09/01

かまうぃたちの夜(12-2)

第12章 犯人よりも犯人らしく
(2)
次は二階だ。
どちらかというと現場に近いこちらのほうが危険な気がした。
みんなは、犯人が入り込んだ可能性はほとんどないと思い始めたのだろう。
さっきまでとは違い、デジカメも持って二階へと昇った。
「わしはこう見えてもな、高校時代は写真部やったんや。もし犯人が出てきよったら、スーパーフラッシュでビビらして、面白い顔撮ったるわ」
香山さんは今になってからそんなことを言い出す。
それなら盗撮魔のミッキモーさんを先頭立たせろよ、現役なんだからと言いたいのをこらえた。
二階へ上がると、さっきと同じ要領で、客室を調べてゆく。
・・・・・・しかし、やはりリーさんがベッドのあたりで痙攣し、ぼくらが面白がってそれを撮影するくらいしか変化はなかった。
「リーくん、あのドアはなんや」
香山さんが廊下の突き当たりのトビラを指差しながら言った。
「あぁ、あれは非常用の地下シェルターの入り口なんですけどね、10人で半年持つ程度の食料とかベッドとかあるだけなんですよ。 人間は・・・・・・隠れるには十分ですけど、まぁ探さなくっていいかって・・・・・・」
近づくとぼくたちの耳に、ガサッという音がはっきりと聞こえた。
全員がぎくりとして足を止める。
ミッキモーさんが目をぎょろつかせて、ぼくを見る。
『パンツ換えてきても良い?』
その目はそう言っていた。
ぼくはグッショリ濡れた自分やクボータさんのズボンを指さし、首を横に振る。
カメラを握りしめる手に、汗がにじむ。
ノブに手をかけたリーさんが、みんなの顔を見回した。
ぼく、ミッキモーさん、クボータさん、そして少し離れたところから香山さん。
四人が一斉にうなずいた。